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ソリューション

サンリオ×小川

株式会社サンリオ
ジェネラルマネージャー 保坂様

当たり前のモノを作らない『チャレンジ精神』と『スピード感』に期待!

キャラクターの動向

小川:サンリオのキャラクターの近況、特に保坂さんご担当の『キキララ』や『マイメロディ』はどのような状況でしょうか?

保坂様:『キキララ』や『マイメロディ』については、新しい業態・お店・デザイン・商品の展開をしているため、今までの売り方に固執しない方法が調子よく、そういった点ではどちらのキャラクターも伸びています。昨年の売り上げをキープすることが難しい中で、いかに挑戦できるかがポイントだと考えています。

小川:失礼な話ですが、サンリオと言えば『ハローキティ』と連想されますが、『ハローキティ』以外のキャラクターでヒットできた理由は何かあるのでしょうか。

保坂様:ライセンシー様の中にも、『ハローキティ』を持たずに、『キキララ』や『マイメロディ』だけをライセンスしているお取引先様がいます。そうなると、そういった会社やサンリオ内の担当者もみんなが必死になって売りに行く。そこに、挑戦する力が生まれヒットにつながったのではないか、と思っています。もちろん、何十年のプロモーションやトレンドをつかんでいるデザインの供給は継続する必要はあります。

サンリオとの取り組みとは

小川:そうですね。弊社も前回『キキララ』のフローラルフォレストのメンバーとして一緒に企画から参加しましたが、お店・マスター・サブの3者が企画から一緒になって進めることは初めてだったと思います。そのおかげで大ヒットがありましたよね。

保坂様:前回のメンバーの方々は、そういった意味では一つのものを作り上げることに労力を惜しまない、まさに『チャレンジ精神』にあふれたメーカーさんばかりで感謝しています。あの時は、お店側からの、このように商品を見せたいからこんな商品を作ってほしい、との要望と、デザイナー側からの『キキララ』の世界観があるのでこの部分は譲れない、という2つの要望をすり合わせていったので、各メーカーさんは大変だったと思います。もちろん、小川さんも普段のモノづくりや会社としての考え方が、他にないものにチャレンジしていく心があって、私としても非常に期待をしていたところです。1回目のフローラルフォレスト企画では、傘というカテゴリーからヒット商品が出てきて、私もお店のバイヤーも非常に驚きました。『まさか傘が売れるとは!』と(笑)しかもあの傘は、通常このお店で売っている傘の値段の倍以上の価格設定でした。キャラクターという付加価値がついて単価が上がるキャラクター商品のあるべき姿だと思います。この結果を見て、バイヤーも『今後も小川さんは外せない』とおっしゃってます。

いかに消費者目線に立てるか

小川:そこまで言われると、次が恐いです(笑)

保坂様:その次だった第2弾についても、小川さんの傘は好調に売れているようですよ。傘も売り場として作られていて、バイヤーさんの期待の高さに見事に応えてますね。

小川:そうなると、ますます小売り店とキャラクターの方向性を合わせながら、独自性のある展開や取組が必要であると思いますが、その点、我々ライセンシーに対する要望はあるでしょうか。

保坂様:世の中悪いというばかりでは、何も進まないですね。どれだけ消費者目線でお店の意見を聞きながらモノづくりにチャレンジ出来るか、そんな姿勢を各ライセンシーさんには期待しています。

小川に期待すること

小川:小川だから特に期待している部分はありますか。

保坂様:チャレンジ精神については何度も触れましたが、もう一つは『スピード感』です。今の世の中は移り変わりが非常に速いので、チャレンジしても遅かったら意味はありません。その点も小川さんは非常に優れていると思います。

小川:うちは元々が傘メーカーなので、思いついたら作るのは早い。それも小さい会社なので、各部署の決裁のハンコも要らないから、さらに早い!中小企業の強みです(笑)

小川:最後になりますが、保坂さんは雨はお好きですか?

保坂様:大好きです!特に激しい雨になればなるほど。激しい雨の中でレインコートを来て歩くのが大好きです。それもお酒を飲みながら(笑)

小川:雨好きはうれしいですが、趣味が特殊ですね(笑)本日はありがとうございました。

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