あいちトリエンナーレ事務局
あいちトリエンナーレ2010
突然の依頼
それは今年2月のこと。あいちトリエンナーレ事務局と名乗る方より突然の依頼。
トリエンナーレに出品するアーティストの作品を傘にし、
その作品を期間中に販売したいとのこと。
事務局サイドの懸念は、アーティストの高い要求にこたえられるのか?
アーティストの世界観を表現できるのか?ということであった。
アーティストは『ルシア・コッホ』
1966年ブラジル ポルト・アレグレ生まれ、サンパウロ在住。
光と色彩を用いたインスタレーションは、常に光と建築との複雑な関係に対する深い関心に基づいている。
今回彼女は、名古屋長者町の街並が経験しつつある社会的、経済的な変化に対して敏感に反応。
店先や日よけ、繊維製品、傘など様々な場所や形に色彩豊かなグラデーションのパターンを適用し、
これまでにないやり方で繊維問屋街としての歴史をもつ風景を変えてゆく、というテーマを見出した。
アーティストも驚き
しかしはたして、そのルシア氏がイメージする色がうまく出るのか?
実は他の会社へ相談した時は、
『このデザインは難しくて出来ない』 『傘としての品質を保てるかが保証できない』
と断られ続けたようだ。
そんな中、弊社はかねてより、特殊な生産方法を用いて、デザイナーのイメージをそのまま傘に載せる傘を作っていた経験があったため、即答で『出来ます。』と答えた。
これにはさすがに事務局の方もルシア氏も驚きの表情だった。
そして出来上がったものが写真の傘。
何よりルシア氏が初めて商品を見たときに、ものすごく喜んでいた姿が今でも忘れられません。
※写真は『ルシア・コッホ』氏ではありません。弊社代表『小川恭令』です。
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