HOME > 最新情報 > センターの社窓から~第14回

最新情報

カテゴリーアーカイブ

月別アーカイブ

センターの社窓から~第14回

皆さん、こんにちは。中野です。

前回の続きで、アマゾンの内部に迫りましょう。

前回、アマゾンでは商品を自社在庫していると書きました。
在庫にしているということは、それなりに管理もしていると思うのですが、
どうやって管理されているのでしょう?

アマゾンは他では見られないユニークな在庫、入出庫管理をしています。
ずらっと並んだ棚にはアルファベットと数字(コード)がふられていて、
その棚の段はいくつも仕切られていて、その仕切りにも1つ1つにコードがふられています。
この仕切りに数冊ずつ置かれた書籍は、まったく分類せずに、
すべてこのコードで在庫管理サーバに登録されています。

ジャンルや出版社ごとに分類しないので、
漫画の横に洋書の百科事典が置いてあることもあります。

分類されていないといっても、
書籍の置き方には
『同じ大きさ』
『上下巻など同じシリーズは見える範囲のところに置かない』
の2つだけルールがあります。
大きさを揃えるのは、ユーザーの注文どおり書籍を取り出すピッキング作業のときに、
できるだけ本体を傷めないようにするため。

また、同一シリーズをそばに置かないのは『1フィートルール』と呼ばれ、
ピッカー(在庫の棚から注文のあった商品を取り出す人)が取り出すときに
上巻を取ろうとして間違って下巻を取り出してしまうようなケアレスミスを防ぐためです。

こうして管理された在庫から、ピッカーたちは紙を見ながらみんな一方向に進んでいきます。
ユーザーから注文された書籍がどの棚のどの段にあるかは在庫管理サーバで把握しているので、
ピッキングするリストを紙に印刷してピッカーに渡します。

リストを出力する際、あらかじめピッカーがあちこち探し回らなくても一方向の順番で回れば
すべての商品がピッキングできるように、リストの順番を並べて変えているのです。
そのため、書籍をジャンル分けなどして並べておく必要がないわけです。
書籍に限らず、すべての製品がこのように管理されています。

なるほど、だから早いんだ!とお分かり頂けましたでしょうか?
でも、ちょっと待って!

ピッキングはできても、発送に時間がかかるのでは?・・・・

と次回はその秘密に迫ります・・・・


中野



< アンブレラマスターよもやまばなし~第9話  |  一覧へ戻る  |  『遮熱効果』とは・・・! >